リモートデスクトップ接続で黒画面しか出てこず、タイムアウトしてしまう場合など、
MTUサイズを変更しなければならない場合があります。
そのような際に、MTUサイズの値をいくつに設定すればよいか、決定する方法です。
まず、接続するマシンのIPアドレスに、下記のようにpingを送信してみます。
ping -f -l 1472 -n 1 ***.***.***.***
-f:分割処理禁止指定
-l:送信するデータサイズ
-n:送信する回数
すると、ある値では成功し、ある値では失敗します。
1472byteでは成功
1473byteでは失敗
ですので、上記の場合の適正なMTUサイズは、成功した最大値である1472byteと、28byte(pingコマンドを打つ場合のIPヘッダとICMPヘッダの合計はいつも28byte)を足して、1500byteが適正なMTUサイズになります。
ちなみに、イーサネットのデフォルトのMTUサイズは、1500byteですので、今回は調整する必要がありませんでした。
イーサネットではなく、PPPoE接続の場合などは、さらにPPPoEヘッダのサイズを考慮しなければならないので、MTUサイズを、1454に調整してやると、ちょうどよいサイズになります。
もちろん、他にも様々な要因がありますので、上述した、pingでMTUサイズの上限を調べる方が確実だと思います。
こうして、ネットワークのMTUサイズを決定することができました。
MTUサイズを変更する方法はこちらの記事を参考にしてみて下さい。